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清涼飲料水で骨が溶ける?!

もやべ  「阿蘭先生、コーラが骨を溶かすっていう話を聞いたことがあるんですが、本当ですか?」

阿蘭先生「溶かしません。ハイ、終わり。」

もやべ  「あっさり、バッサリですね。カルシウム不足でイライラする、のと同じような病的レベルになったときのなんでしょうか?」

阿蘭先生「ぶっちゃけ病的レベルでの話ですね。それと直接的に溶かすわけではないですね。
     えっと、骨を溶かすのは破骨細胞です。この間の新聞記事では骨を壊すと表現してましたが、
     実際は溶かしてカルシウムを取り出しているのです。」

もやべ  「ではなぜコーラが溶かすというふうに解釈されたのですか?」

阿蘭先生「コーラに限らずですが…清涼飲料水には粘着性や発色効果を高めるためにリン酸塩が使われてます。」

もやべ  「リン酸塩が骨を溶かすのですか。」

阿蘭先生「溶かしません。リン酸塩のリンがカルシウムの吸収を阻害するのです。」

もやべ  「リンがあるためカルシウムが吸収されず、体外にカルシウムが排出される、ということですか。」

阿蘭先生「そうですね。腸内でリンとカルシウムが結びついてリン酸カルシウムとなって排出されます。」

もやべ  「リン酸カルシウムって、骨の材料ですよね。」

阿蘭先生「そうです。紛らわしいのですが血中のカルシウムがリンなどと結びついて骨を形成します。
      ここで問題なのはカルシウムが腸から吸収される前にリンと結びついてしまうため排出されるのです。」

もやべ  「ははぁ、腸から吸収されたあとに骨の材料として結びつけばOKな訳なんですね。」

阿蘭先生「そうです。しかしリン酸塩の摂取量がカルシウム摂取量の2倍を超えると骨形成に使われるカルシウムは無くなってしまうそうです。」

もやべ  「えっ!……えっとぉ、リン酸塩が血中カルシウムと結びついて排出され、血中カルシウムが不足する。
      そのため骨に貯蔵される分のカルシウムが血中カルシウムとして駆り出される、ということですか。」

阿蘭先生「そうですね。血中カルシウムは一定になるように骨の貯臓分で調整されますからね。
      だからリンとカルシウムの摂取は1対1が望ましいのです。」

もやべ  「やっぱり、ちゃんとバランスが取れるように、気をつけて摂取しなくてはいけないですね。」

阿蘭先生「そうですね。それと食品に使われるリン酸塩は清涼飲料水だけに限らず…
      スナック菓子やインスタント食品、冷凍食品などの加工食品やハムなどにも使われてます。」

もやべ  「ややこしくなってきたけど、話をまとめると……

      リンの過剰摂取→カルシウムが排泄され、血中カルシウム不足→骨からカルシウムを血中に放出

      と、いうことですね。」

阿蘭先生「そうですね。リン酸塩を多く含んだ食品をカルシウムに対して過剰摂取した結果、骨からカルシウムが溶け出す、ということですね。
     だから一般的な摂取量で清涼飲料水が骨を溶かす、というと語弊があるわけです。」

もやべ  「やっと納得できましたけど…ここまでたどり着くまで長いなぁ。」



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