骨折をしたときの栄養摂取
医療 - 2012年05月21日 (月)

もやべ 「前回のマグネシウム不足により起こる『カルシウムパラドックス』の話には驚かされましたが、
骨折をしたときの栄養摂取は、カルシウムとマグネシウム以外に何か重要なものがありますか?」
阿蘭先生「カルシウムとマグネシウム以上にタンパク質の摂取が重要ですね。」
もやべ 「へっ?タンパク質ですか。」
阿蘭先生「はい、骨を構成するのに重要な要素ですね。」
もやべ 「でも骨の約70%はリン酸カルシウムだから、カルシウム以上に重要っていうのはどうゆうことでしょうか。」
阿蘭先生「まず骨の形成についてですが、骨基質にリン酸カルシウムの結晶が沈着して骨組織が形成されます。」
もやべ 「『ほねきしつ』に付くわけですね。」
阿蘭先生「恥ずかしいな。『こつきしつ』と読みます。」
もやべ 「ネタで言ったんですよ、ゲフンゲフン。」
阿蘭先生「で、その骨基質はコラーゲンと非コラーゲン性タンパク質で構成されていますが、
骨基質の約90%がコラーゲンで、残りの10%が非コラーゲン性タンパク質です。」
もやべ 「なるほど!コラーゲンってタンパク質ですよね。」
阿蘭先生「そうです。そしてタンパク質の大量摂取が骨折を早く治した報告も出ています。」
もやべ 「はー、そう話を聞くとカルシウム以上に重要なのが納得できます。」

阿蘭先生「それとコラーゲンのような結合組織を生成するには、多くのビタミンCが必要となります、ビタミンCが必要です。」
もやべ 「なぜ繰り返して言うのですか?」
阿蘭先生「大事なことなので2回言いましたよ。」
もやべ 「みのさんの真似か……えっと、タンパク質とビタミンCが重要なんですね。」
阿蘭先生「はははは。まぁカルシウムも重要ということには変わりないですが、
カルシウムの吸収促進に関係するマグネシウムやらビタミンDなども必要ですね。」
もやべ 「ブログの記事タイトルが『ゴールデンウイークのお知らせ』になっているところですね。」

阿蘭先生「ほかに骨折というか、骨形成ということでことで言えばビタミンKですね。」
もやべ 「ビタミンKはどんな働きをするのですか?」
阿蘭先生「カルシウムが骨に沈着するときに必要な物質を、骨芽細胞で合成するときビタミンKが作用します。」
もやべ 「何気に重要な働きをしてるのですね。」
阿蘭先生「これ以外にはカルシウムが骨から流出するのを抑えるたり、骨の石灰化への手助けなど、複合的に骨を丈夫にするために働きます。」

もやべ 「リンはどうでしょうか?」
阿蘭先生「リン酸カルシウムの材料として重要だけど…
…現代の食事情を考えると過剰摂取しているくらいだから、強く必要性を訴えなくてもいいでしょう。」
もやべ 「なるほど、これで安心して骨折できますね。」
阿蘭先生「『できますね。』って同意を求めないでください。痛いですよ。」
骨折・捻挫・打撲・挫傷
慢性疾患・スポーツ外傷、障害
訪問鍼灸マッサージ・巻き爪・フットケア
安心堂グループホームページ
スポンサーサイト